大学時代、ITパスポートすら挫折した管理人が、
応用情報技術者試験に合格した勉強法(午前対策、午後対策)や、
モチベーションの保ち方、試験当日の取り組み方を紹介します。
試験の概要
応用情報技術者試験は国家試験である情報処理技術者試験に区分され、スキルレベルは3(スキルレベルは1~4まで)にあたります。
スキルレベル2の基本情報技術者試験は、答案が午前午後ともに選択式(私が受験したときはマークシート)ですが、応用情報技術者試験は午後試験が筆記試験となり、運による加点も望むことが難しく、難易度は跳ね上がる印象があります。
受験のきっかけ
基本情報技術者試験に合格後、2回ほど応用情報を受験しましたが、午前すら通過しない状況でした。それから数年は仕事が忙しく、受験することができていませんでした。
そうした中で、会社の同期や後輩など、周囲で合格する人が出始め、このままではまずいのでは・・・?といった焦りから、本気で合格を目指すことにしました。
試験対策(勉強方法)
私が行った勉強法は、大きく分けて3点です。
No. | 勉強内容 | 開始時期 | 終了時期 |
---|---|---|---|
1 | 午前対策(過去問道場) | 初めから | 試験終了まで |
2 | 午前・午後対策(教本ベース) | 初めから | |
3 | 午後対策(過去問実践) | 試験1か月前 |
どの勉強方法に関しても継続することが大事です。
私は勉強の習慣が無かったため、まずは毎日勉強することを習慣化するために、1日5分程度から毎日少しずつ行うようにして、徐々に時間を増やしていきました。
午前対策
午前をしっかり学習していないと、午後の問題文の意味すら分からないといった状況になります。
その為、私は午前の学習に全体の9割程度の時間を割きました。
午前の学習に使用した教材は2つです。
1.応用情報技術者過去問道場
午前問題は半分近くの問題が、過去と全く同じ形(問題文や、答えの記号も同じ)で出題されます。応用情報技術者過去問道場は、過去全ての午前問題を解くことができます。私は、過去10年分程の試験問題を9割以上正解するようになるまで、ひたすら問題を解き続けました。ここで意識したのは、以下のポイントです。
・問題文を見ると、反射的に答えが分かるようになるまで解く。
→問題文を見ると「A」と即答できるレベルまで。
・答え以外の選択肢が、何を意味しているのか確認しておく。
→過去問道場では、他の選択肢が何を意味しているか解説してくれます。選択肢以外の単語も理解しておくことで、午前の新規問題や、午後の対策に繋がります。
・最初の内(答えが反射的に分かるようになるまで)は、教本を見ながら解いていく。
→最初は単語の意味も分からず、問題を解くことが苦痛に感じる事がある為、教本などを合わせて、ゆっくり理解しながら解いていくといいです。
2.すぐ理解できるオールカラー ニュースペックテキスト 応用情報技術者
私が午前対策で購入した本です。
オールカラーかつ、図解で解説されていて読みやすい本だと思います。
過去問道場を解きつつ、分からない用語に関してはこちらの本も読みながら理解を深めていきました。
午後対策
午後試験には応用情報技術者 午後問題の重点対策という本を買いました。
ただ、私の場合は、午前対策に9割以上の時間を割いたため、ほとんど使っていないです。
午後対策として私が行ったのは、以下のような内容です。
・実際に過去問を解いてみる。
→IPAの公式サイトから過去問を見ることができるので、実際に解いていきました。
私は手で大量の文字を書くことが苦痛に感じるため、勉強中はPDFで問題文を表示して、
メモ帳に答えを書いていくといった方法で問題を解いていきました。
・問題文に対する、答案の書き方を確認する。
→細かいことですが句読点は必要かなど、答案の文字数が決まっているだけに、
問題文に対してどのような回答が良いのか傾向を確認しました。
午前問題を9割方解けるようになって午後問題に移行しても、正答率が悪いと感じるようであれば、午前の知識が不十分な可能性があります。不正解になった要因を分析して、午前の知識不足であれば、もう一度午前問題対策をやり直した方が良いです。
合格して分かったメリット・デメリット
メリット
IT業界で働いていく上で自信に繋がる
応用情報の出題範囲は幅広く、総合的な知識を身に付けることができます。
ふとした拍子に資格の話になっても、応用情報までを持っていたら恥をかくことはまずないと思います。
絶対的な評価として自分の知識をアピールする材料になります。
意外と実務でも役に立つ
幅広い知識を身に付けることができるため、社内や顧客との打ち合わせで、言葉の意味が分からずついていけないといったことはほとんど無くなりました。
高度情報処理技術者試験の午前1試験免除
応用情報に合格することで、スキルレベル4の高度情報処理技術者試験の午前1試験が2年間免除されます。その為、応用情報合格を足掛かりにさらなるスキルアップを目指すことができます。
デメリット
独占業務などの特典はない
合格したからと言って独占業務などはなく、劇的に何かが変わるということは感じにくいと思います。
合格しても意味がないと言われたりするのは、こうしたところから来ているのかもしれないです。
明確な目標がなくても、日々努力できる人にとってはメリットを感じにくいのかもしれません。
モチベーションの保ち方
試験勉強は、どれだけモチベーションを高く保つことができるかが重要になります。ここでは、私が実際に行っていたモチベーションの保ち方を紹介したいと思います。
合格した自分をイメージする
合格したらどんな良いことがあるかをイメージすることで、モチベーションに繋げていました。
・会社で周囲から一目置かれる
・会社から報奨金が出る
周囲に受験することを伝える
自分の周囲に試験を受けることを話すことで、合格しないと恥ずかしいといった状況を作っていきました。
まとめ
出題範囲も広いため、合格は決して楽ではありませんが、合格のために身に付けた知識はIT技術者としてレベルアップに繋がるはずです。
情報処理安全確保支援士に興味がある方は、こちらの記事もよろしくお願いします。
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